大学附属の学校を受験するのってどうよ?〜『大学附属校という選択』より⑦法政大学編〜

大学付属校受験シリーズは、

早慶・MARCHと全7回にわたってお送りしていますd( ̄  ̄)

今回がいよいよラスト!の法政大学ですね☆

私の住んでいる神奈川県には法政の付属校が2校あるので

昔から高校受験の併願校として選んでいる友人や、

出身の知り合いも多かったですね☆

なので身近ではあるのですが、やはり調べてみると知らないことだらけです。

 

大学付属校という選択

大学付属校という選択

  • 作者:おおた としまさ
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2016年12月12日頃

なお、本記事は上記で紹介した本書を参考にしており、

2021年現在の最新情報ではない場合があります(^◇^;)

あらかじめご了承くださいm(_ _)m

こんな方に役立つ記事です
・中学受験に興味のある方
・大学附属校に興味ある方
・子どもを法政大学に通わせたい方

ぜひ最後までご覧ください☆

(前提)大学附属校に注目が集まる理由

2020年は「大学入試改革」の1年でした。

2014年頃に発表された時よりも、随分と骨抜きになってしまった印象は拭ませんが、

  • 大学入試センター試験→大学入学共通テスト
  • 知識偏重型→思考力・判断力・表現力

こういった変化に対して、

“安全策”を取るために「大学附属校」という選択をした家庭も少なくないはずです。

 

また本書では、

大学入試改革およびその根底にある高大接続システム改革が思い描く理想の未来が、
すでに大学附属校には実在している(中略)
内部進学資格を保持したまま他大学受験を認める制度を設けるようになってきている。

といったように、

大学附属校に入ったからといって、

必ずしも将来までのレールが決まってしまうわけではなく、

内部進学と他大学受験の併願戦略が可能になっている現実も、

大学附属の人気を押し上げる要因になっています☆

 

法政大学の「付属校」

法政大学の付属校は、以下の3つです。
  • 法政大学中学・高等学校
  • 法政大学第二中・高等学校(法政二中高)
  • 法政大学附属国際高校(法政国際)

ご存知の方も多いと思いますが、

もともと法政第一・第二は男子校

そして法政女子、という女子校の3つからなっていました。

しかし、2007年に法政中高(元の第一)が共学化してから、

2018年に法政女子が法政国際と校名を変え共学化したことで、

現在では3つ全ての付属校が共学化していますd( ̄  ̄)

なお、法政の付属校はすべてが「学校法人 法政大学」が運営する

まさに直系の付属校です☆

法政大学への内部進学率

それでは附属校からの「内部進学率」をご紹介しましょう。

なお前提知識として

早慶の附属校からの進学率はほぼ100%、

学校によりますが少なくとも90%以上が系列大学へ進学します。

一方でMARCHの附属校からの進学率は、およそ80%程度が一般的です。

 

「大学附属校という選択」によると、明治大学の系列校からの内部進学率は…

  • 法政高校:86%
  • 法政二高:86%
  • 法政国際:81.7%
    (法政高校と法政二高は「大学附属校という選択」より引用。2016年春の実績。
    法政国際は公式HPより2020年卒業生分。)

法政国際は、法政女子時代とほぼ進学率が変わらないですね(・_・;

私の注目は「法政国際」!だけど。。。

法政国際は、もともと他の2つと違って女子校から始まっていることもあり、

微妙に毛色が違いそうです。

特に

✅私服通学
✅国際バカロレア認定高

この2つが大きな注目ですね☆

1.私服通学が認められている

それほど大々的に謳っているわけではないのですが、

法政国際は「私服通学」が認められています。

あくまでも私服通学が「認められている」だけであって、

制服が無いわけではありません(⌒-⌒; )

ある意味では、グローバルな高校のあり方になっている、と言えるかもしれませんね。

 

ちなみに

ハロウィンの日には仮装して授業を受けることが近年の流行になっている。

「大学付属校という選択」より抜粋

 

2.国際バカロレア認定校

法政国際には「IBコース(国際バカロレアコース)」が設置されています。

MEMO
「国際バカロレア」とは?

国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)は、国際的な教育プログラムを提供する組織です。(中略)所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められるIBディプロマ(国際バカロレア資格)が取得可能です。海外の多くの大学(100ヵ国以上20,000校以上)が、IBディプロマを入学資格として認めています。

要するに、

法政国際を卒業することで国際バカロレア資格を取得でき、

海外の大学の入学資格を得ることができる、

という風に考えても間違いなさそうです。

ふむふむ、とても近未来的な取り組みですね。

ちなみに海外の大学入学資格を得るDP(ディプロマ・プログラム)実施校は

国内で44校が認定されていますが、

原則として、英語、フランス語又はスペイン語で実施。
国際バカロレア認定校」HPより抜粋

となっています。

第2外国語として、ドイツ語・フランス語・中国語を学ぶこともできるので、

大学受験としても有利な立場になるかもしれません。

 

日本語での対応もしているのは、44校のうち21校。

法政国際は、このうちの1校であるというわけですd( ̄  ̄)

 

3.IBコースの注意点は?

法政中高・法政第二中高は、

文字通り「中学校」から存在していますので、「中学受験」が可能です。

 

しかし、法政国際は「高校から」しか入学できませんd( ̄  ̄)

また

✅IBコースの定員は20名程度
✅IBコースの入試は海外・帰国生との勝負

そもそもIBコースは定員20名程度の少数精鋭教育です☆

合格するのは単純に難しそうですよね^^;

 

さらにIBコースの入試は、「帰国生・海外生入試」と「自己推薦入試」があります。

ごく普通の日本人だと帰国生・海外生入試は受けられません。

よって「自己推薦入試」での勝負になりますが、法政国際の入試要項を見ると

実用英語技能検定2級以上、TOEIC Bridge L&R83以上、TOEIC L&R520以上、TOEFL iBT57以上、IELTS(アカデミック・モジュール)4.0以上のいずれかを満たす者。または、これらの英語資格と同等あるいはそれ以上の英語運用能力を有する者。

がまず出願の条件で、

日本語小論文、英語小論文、数学能力適性検査、面接試験(英語)、書類審査によりIBコースへの適性を判定します。

と、かなり厳しい入試が予想されますね(^◇^;)

相当なレベルのご学力が求められそうです。

まとめ

✅大学付属校シリーズの最終章・法政大学について解説
✅すべてが「学校法人 法政大学」が運営主体の直系の付属校
✅3つ全ての付属校が共学になっている
✅中でも注目は「法政国際高等学校」
✅法政国際は「国際バカロレア認定校」
✅卒業によって、国際バカロレア資格を取得でき、海外の大学への入学資格が得られる
✅第2外国語としてドイツ語・フランス語・中国語が履修可能
✅注意点①法政国際は「高校から」しか入れない
✅注意点②IBコースの定員は20名程度
✅注意点③帰国生・海外生を除く「自己推薦入試」はかなり狭き門

いかがでしたか?

それぞれ個性が光っている学校ですが、

最近はやはり、国際教育を売りにした学校は多いですが、

この国際バカロレアはやはり本物の国際教育が受けられそうな学校ですよね。

入るのは大変そうですが、しっかり勉強すれば大きなものが得られそうな感じはします。

 

学校というのは、それぞれ個性が光っていますよね。

同じように見えて、実は違う。面白いですねぇ☆

ぜひ、気になる学校があったら、しっかり調べてみてくださいねd( ̄  ̄)

何かの参考になれば幸いです♪

 

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