「少なくとも小・中学は公立校があり、無償で通えるのに
なぜ高いお金を払ってまで私立の学校に行かせるのだろう?」
そう考えたことはありませんか?
私はあります(⌒-⌒; )
良くも悪くも、金銭面で「高い!」というイメージがあるのが、
本日取り上げる「慶應大学」ですね。
(参考文献)
このシリーズは、早慶・MARCHと全7回にわたってお送りする予定ですd( ̄  ̄)
慶応といえば、言わずと知れた日本の超名門校☆
今日のトップイラストはご存知「福澤諭吉」先生ですね。
庶民には正直「手の届かない、雲の上の世界」なイメージがあります(笑)
実際はどうなんでしょうか?じっくりと見ていきましょう。
なお、本記事は上記で紹介した本書を参考にしており、
2021年現在の最新情報ではない場合があります(^◇^;)
あらかじめご了承くださいm(_ _)m
・大学附属校に興味のある方
・子どもを慶應大学に通わせたい方
ぜひ最後までご覧ください☆
もくじ
(前提)大学附属校に注目が集まる理由
2020年は「大学入試改革」の1年でした。
2014年頃に発表された時よりも、随分と骨抜きになってしまった印象は拭ませんが、
- 大学入試センター試験→大学入学共通テスト
- 知識偏重型→思考力・判断力・表現力
こういった変化に対して、
“安全策”を取るために「大学附属校」という選択をした家庭も少なくないはずです。
また本書では、
大学入試改革およびその根底にある高大接続システム改革が思い描く理想の未来が、
すでに大学附属校には実在している(中略)
内部進学資格を保持したまま他大学受験を認める制度を設けるようになってきている。
といったように、
大学附属校に入ったからといって、
必ずしも将来までのレールが決まってしまうわけではなく、
内部進学と他大学受験の併願戦略が可能になっている現実も、
大学附属の人気を押し上げる要因になっています☆
慶應大学の「一貫教育校」
大前提の知識として、慶應大学に「附属校」という概念は無く、
大学が最も偉い、という感覚もないそうです☆
代わりに「一貫教育校」という言葉を用いているので、
当ブログでもそれにならった表記をしていきます。
また、一つの学校で中高一貫教育をしているのではなく、
中学→高校へ進学する際に、生徒自身が慶応系列のどの高校に行くのか?を
選択しています☆(SFCを除く。後述。)
高校側は中学側の推薦を断ることは原則できないため、
生徒は希望通りの進路に進むことができます。
- 慶應義塾幼稚舎
- 慶應横浜初等部
【中学校】
- 慶応普通部
- 慶応中等部
- 慶応湘南藤沢中等部(SFC)
【高校】
- 慶應義塾高等学校
- 慶応女子高校
- 慶應志木高校
- 慶應ニューヨーク学院
- 慶應湘南藤沢高等部
「慶應義塾の一環教育校で学ぶ者として一定の水準を満たせないのであれば康応への推薦もできないという厳しさを隠しはしない」(「大学附属校という選択」より抜粋)
エスカレーター式と言っても、楽なことばかりではないようですね。
慶應大学への内部進学率
それでは附属校からの「内部進学率」をご紹介しましょう。
なお前提知識として
早慶の附属校からの進学率はほぼ100%、
学校によりますが少なくとも90%以上が系列大学へ進学します。
一方でMARCHの附属校からの進学率は、およそ80%程度が一般的です。
「大学附属校という選択」によると、慶應大学の系列校からの内部進学率は…
- 慶應義塾高等学校:98%
- 慶應義塾志木高校:98%
- 慶應義塾女子高校:97%
- 慶應義塾ニューヨーク学院:98%
- 慶應義塾湘南藤沢高等部:98%
(「大学附属校という選択」より引用)
「さすが慶應様!ほぼ全員が慶應義塾大学に進学するんですね☆(((o(*゚▽゚*)o)))♡」って感じでしょうか(笑)
おそらくですが、
附属校から大学への進学率としては日本一ではないでしょうか。
ちなみに、内部推薦の審査は基本的に「3年間の成績」だそうです。
他大学を受験するケースが少ないためか、
内部推薦の仕組みは非常にシンプルですね(⌒-⌒; )
そういう意味では、受験勉強などに囚われることなく、
学校生活を満喫しやすいのかもしれません。
注意点!
1.別学・共学がわかりにくい
「よし!じゃあウチの娘を慶應普通部に入れよう!( ̄∀ ̄)」と思い立ったそこのアナタ。
ちょっと待ってください☆
それはどう考えても無理です。。。
なぜなら「慶應普通部」は男子校なんですね(⌒-⌒; )
慶應普通部(日吉・男子校)
慶應中等部(三田・共学)
慶應湘南藤沢中等部(藤沢・共学)
慶應義塾高校(日吉・男子校)
慶應志木高校(志木・男子校)
慶應女子(三田・女子校)
慶應湘南藤沢(藤沢・共学)
パッと見の名前で別学か共学かわかるのは「慶應女子」くらい。。。
他のは名前では全く判別できないですよね(⌒-⌒; )
特に「慶應普通部→男子校」「慶應中等部→共学」って、
一般の人にはわかりにくい気が。。。
2.慶應湘南藤沢だけは「中高一貫校」
先ほどは「進学の際にはそれぞれが自由に学校を選べる」と書いたのですが、
慶應湘南藤沢だけは異なりますのでご注意をd( ̄  ̄)
慶應湘南藤沢は、もともと”中高一貫校”としてできたため、
慶應湘南藤沢中等部→慶應湘南藤沢高等部→慶應大学
とルートが決まっています。
また2013年に開校した慶應横浜初等部の卒業生は
「原則的に慶應湘南藤沢中等部(SFC)に進学することになっている」(「大学附属校という選択」より抜粋)
受験の際には、こういう部分もきちんと知っておきたいですよね☆
まとめ
✅日本有数の超進学校「慶應大学」の一貫教育校について解説
✅慶應の小中高に通う子は、次の進学先を自分で選ぶことができる(SFC除く)
✅ただし、一定の水準を満たせないのであれば義務教育であっても「留年」がありうる
✅慶應大学への進学率は、どの学校もほぼ98%!
✅どの高校でも大学への推薦要件は「3年間の成績」だそう(SFC除く)
✅慶應普通部・慶應義塾高・慶應志木は男子校、慶應女子は女子校、その他は共学
✅名前だけではわかりにくいので、注意が必要
✅慶應湘南藤沢だけは、慶應横浜初等部→慶應SFC中等部→慶應SFC高等部への小中高一貫教育を行なっている
いかがでしたか?
今回はちょっと手が届かないイメージの慶應大学について解説しました。
前回の早稲田と比べてみても、
全然違うことがわかりますね(⌒-⌒; )
システムや雰囲気などがその子に合うなら、とても良い環境なのかもしれません。
何かの参考になれば幸いです☆