大学附属の学校を受験するのってどうよ?〜『大学附属校という選択』より⑥中央大学編〜

いよいよ大学付属校シリーズも残すところ2つとなりました。

今回は2023年に看板学部の法学部キャンパスを

ようやく?都心回帰して茗荷谷(みょうがだに)に移転する中央大学です☆

MARCHの中で看板学部が都心になかったのはこの中央大学だけで、

その意味では少し遅れをとっていたのですが、ようやく都心に復帰です(笑)

 

私の勤めている学習塾の講師で

現役の中大法学部生がいたので直接教えてもらいました(^_^;)

学生もすごく楽しみにしているみたいですね♪

 

大学付属校という選択

大学付属校という選択

  • 作者:おおた としまさ
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2016年12月12日頃

なお、本記事は上記で紹介した本書を参考にしており、

2021年現在の最新情報ではない場合があります(^◇^;)

あらかじめご了承くださいm(_ _)m

こんな方に役立つ記事です
・中学受験に興味のある方
・大学付属校に興味のある方
・子どもを中央大学に通わせたい方

ぜひ最後までご覧ください☆

2014年頃に発表された時よりも、随分と骨抜きになってしまった印象は拭ませんが、

  • 大学入試センター試験→大学入学共通テスト
  • 知識偏重型→思考力・判断力・表現力

こういった変化に対して、

“安全策”を取るために「大学附属校」という選択をした家庭も少なくないはずです。

 

また本書では、

大学入試改革およびその根底にある高大接続システム改革が思い描く理想の未来が、
すでに大学附属校には実在している(中略)
内部進学資格を保持したまま他大学受験を認める制度を設けるようになってきている。

といったように、

大学附属校に入ったからといって、

必ずしも将来までのレールが決まってしまうわけではなく、

内部進学と他大学受験の併願戦略が可能になっている現実も、

大学附属の人気を押し上げる要因になっています☆

中央大学の附属校

中央大学は4つの附属高校と2つの附属中学校があります。

まずは全体像を見てみましょう☆

  • 中央大学高等学校
  • 中央大学附属高等学校・中学校
  • 中央大学杉並高等学校
  • 中央大学附属横浜高等学校・中学校

中央大学の付属校はシンプルですね(⌒-⌒; )(笑)

中央大学への内部進学率

それでは附属校からの「内部進学率」をご紹介しましょう。

なお前提知識として

早慶の附属校からの進学率はほぼ100%、

学校によりますが少なくとも90%以上が系列大学へ進学します。

一方でMARCHの附属校からの進学率は、およそ80%程度が一般的です。

 

中央大学の附属校からの内部進学率は以下の通りです。

  • 中央大学高:92%
  • 中央大学附属:85%
  • 中央大学杉並:94%
  • 中央大学横浜:65%
注意
中大横浜は2010年に附属校化された比較的新しい学校です。
2021年の進学実績でも内部進学率は72.2%と他校に比べるとやや低めですが、
他大学を受験する生徒がいるようです。詳細は後述。

ちなみに中央大学附属は男子校、中大横浜は(附属校化前は)女子校でしたが、

現在ではそれぞれ共学化しています。

よって中央大学の付属校は、4校すべてが共学であるのも特徴の一つですね☆

注意点!!

1.どの附属校でも内部進学の権利を保持したまま他大受験が可能

大学付属校の人気が高まる要因の一つですが、

中大の附属校であれば中央大学への内部進学権利を保持したまま、

国公立大学や海外大学を受験することが可能です。

中大横浜のHPにも

国公立大学及び、私立大学のうち中央大学に設置されていない学部の受験は、中央大学への内部推薦権を留保したまま、併願受験をすることが可能です。中高6年間を通じて、中央大学の一般受験にも対応できる学力を身につけることで、医歯薬系や工学系などをはじめとする他大学を目指すこともできます。
中央大学附属横浜中・高等学校HP」より抜粋

ここまで色々な学校を見てきましたが、

✅“附属校からなら内部推薦の権利持ったまま受験可だけど、系属校はダメ” だったり

✅“年内に受験結果がわかるAO(総合型選抜)ならどこを受けてもいいけど、一般受験はダメ”だったり

実は学校によって少しずつ条件が違っていたりします(⌒-⌒; )

その意味では、中大の付属校はシンプルと言えるでしょうね。

2.中大横浜は他大学受験も

中大横浜では、他大学受験ができる体制も整えています。

全学年で年三回、全国規模の外部模試を受験し、(中略)放課後や長期休暇中には一般入試対策の講座を開講する。高三では文系・理系それぞれで国公立大コースと私大コースに分かれる。
「大学付属校という選択」より抜粋

普通の進学校と同じような体制ですね。

結果、2020年度卒業生は

✅東工大 2名
✅大阪大 1名
✅一橋大 2名
✅早稲田 8名
✅慶應  9名

が「進学」しているようです。

他の附属校でも他大学受験は一定数いますが、

中横はその数が他よりもやや高い訳ですね。

3.課題図書が多い中附

2001年に共学化した中央大学附属高校ですが、

高校では附属校の中で唯一制服がなく、頭髪規定もないそうです☆

「なんかイメージと違うなぁ、ホンマかいな(・_・;??」と思ったので

中大附属のHPを確認しましたが、

どうやら本当みたいですね(⌒-⌒; )

また

中学三年間で六〇冊、高校三年間で一〇〇札の課題図書が設定されている。
「大学付属校という選択」より抜粋

噂には聞き及んでいましたが、本当にそうなんですね。。。やるな。

「こんなん、みんなちゃんと読むのかしら??(・_・;」と思ったのでよくよく読んでみると

毎回の定期試験の試験範囲として、課題図書数冊が設定されており、課題図書を読んでいないと定期試験の最後の問題を解くことができない。
「大学付属校という選択」より抜粋

なるほど。。。こりゃ読まない訳にいかない仕組みなんですね。

まとめ

✅法学部キャンパスが2023年に都心回帰する中央大学の4つの付属校について解説
✅中大の付属校は4つすべてが「付属校」
✅4つすべてが共学
✅国公立大学・海外の大学・中大にない学部の私大は内部推薦権利を保持したまま受験可
✅中でも中大横浜は他大学受験をする生徒の人数が多い
✅中央大学附属高校は制服なし、頭髪規定なし
✅3年間で課題図書が中学で60冊、高校で100冊設定されている
✅定期試験の範囲にもなるので、読まざるをえない

いかがでしたか?

本当はお伝えすべき情報ってまだまだあるんですが、

なかなか一回では伝えきれないのが現状ですね^^;

また新しいシリーズでも考えようかしら??

 

さてこのシリーズは、次回法政大学を取り上げて一旦区切りです。

乞うご期待!

 

何かの参考になれば幸いです☆

 

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