MARCHのうち箱根駅伝本戦から最も遠ざかっているのが
今回取り上げる「立教大学」です。
1968年の第44回大会を最後に出場が途絶ているわけですが、
2024年の創立150周年記念事業として、2024年1月に本戦出場を目指して、
元DeNAの上野裕一郎 監督の下、日々鍛錬しているようです。
あ、あんまり学業と関係なかったですね(⌒-⌒; )つい趣味が。。。(笑)
なお、本記事は上記で紹介した本書を参考にしており、
2021年現在の最新情報ではない場合があります(^◇^;)
あらかじめご了承くださいm(_ _)m
・大学付属校に興味のある方
・子どもを立教大学に通わせたい方
ぜひ最後までご覧ください☆
もくじ
(前提)大学附属校に注目が集まる理由
2020年は「大学入試改革」の1年でした。
2014年頃に発表された時よりも、随分と骨抜きになってしまった印象は拭ませんが、
- 大学入試センター試験→大学入学共通テスト
- 知識偏重型→思考力・判断力・表現力
こういった変化に対して、
“安全策”を取るために「大学附属校」という選択をした家庭も少なくないはずです。
また本書では、
大学入試改革およびその根底にある高大接続システム改革が思い描く理想の未来が、
すでに大学附属校には実在している(中略)
内部進学資格を保持したまま他大学受験を認める制度を設けるようになってきている。
といったように、
大学附属校に入ったからといって、
必ずしも将来までのレールが決まってしまうわけではなく、
内部進学と他大学受験の併願戦略が可能になっている現実も、
大学附属の人気を押し上げる要因になっています☆
立教大学の一貫校・系属校
立教大学は2つの男子一貫校と2つの女子系属校、1つの海外系属校があります。
まずは全体像を見てみましょう☆
- 立教池袋中学校・高等学校
- 立教新座中学校・高等学校
- 立教女学院中学校・高等学校
- 香蘭女学院
- 立教英国学院
立教池袋と立教新座は、学校法人立教学院の傘下にあり、
この2つが正式に一貫校と呼ばれております。
一方で、立教女学院と香蘭女学院は、運営主体がそれぞれ立教大学とは異なっているため、
「系属校」という立場になっております。
最後の立教英国学院はイギリスにある系属校です。
立教大学への内部進学率
それでは一貫校・系属校からの「内部進学率」をご紹介しましょう。
なお前提知識として
早慶の附属校からの進学率はほぼ100%、
学校によりますが少なくとも90%以上が系列大学へ進学します。
一方でMARCHの附属校からの進学率は、およそ80%程度が一般的です。
立教大学の設置学校・系属校からの内部進学率は以下の通りです。
- 立教池袋:89%
- 立教新座:77%
- 立教女学院:57%
- 香蘭女学校:45%
- 立教英国学院:44%
さすがに一貫校は内部進学率は高いですね(^◇^;)
系属校はほぼ半分くらいでしょうかね。
注意点!!
1.立教池袋は成績だけでは内部進学できない
立教池袋から立教大学への内部推薦のための評価は
いわゆる学校の成績が55%だそうです。
「え?半分しか成績が関わらないの??(⌒-⌒; )」
と思う方も多いと思います。
残り四五%のうち、二〇%は「卒業論文」への評価、二五%は「自己推薦」への評価に配分されている。
「大学付属校という選択」より抜粋
卒業論文は、まさに大学卒業のための論文のような「自主研究」が評価されるようですね。
高校生ながら大変だ(⌒-⌒; )
しかし
総合的学習の時間を利用して論文の書式やプレゼンテーションの方法について学ぶ。
「大学付属校という選択」より抜粋
正直、これは「羨ましいな」と思いました。
高校から大学へ入ると、
突然「論文」なるものを書かされますよね??(⌒-⌒; )
最初にちょこっと、形式は教えてもらったような気がしますが、
かなり見よう見まねで作成した記憶があります。。。(笑)
高校生のうちからこうしたものを学べるのも、付属校の強みの一つかもしれないですね☆
立教新座も他大学受験クラスがあり、このクラスの子は原則内部進学の権利を放棄したことになるそうです。
しかし、高3の最終進路調査で内部進学を希望し、条件を満たしていれば内部進学が認められます。
2.立教女学院は進学校の側面も
立教女学院からの内部推薦条件は、
- 高校3年間の成績
- 卒業論文の提出
- 英検2級程度以上の英語力
だそうです。
しかし、進学校としての側面も持ち合わせているため、
2019年には2名、2020年には1名の東大合格者を輩出してます。
また進路状況を見て個人的に気になったのが、
2021年度の実績として「慶應大学法学部へ10名」。
これはさすがですね☆
ちなみに慶應大学全体へは22名が合格しています。
また
卒論のテーマの延長で他大学のAO入試を突破する生徒も毎年いる。
「大学付属校という選択」より抜粋
今は「総合型選抜」という言い方をするA O入試ですが、
そもそも高校で取り組んでいる卒業論文をもとに大学受験ができるっていうのは、
とても良いことですね♪
(関連ページ「立教女学院 進学先・進路状況」)
3.全寮制「立教英国学院」
ロンドンから車で1時間20分ほどのところにある「立教英国学院」。
(「立教英国学院HP」より引用)
MARCHで言うと、
早稲田シンガポール・慶應ニューヨークに次いで、海外にある系属(附属)校ですね。
一体どういう人が行くんでしょうかね??(⌒-⌒; )(笑)
日本からも受験でき、全寮制。
1人部屋はなく、ルームメイトとの生活が基本だそうです。
さらに特徴的なのが
音楽をたしなむこともイギリスの文化の一部。通常の音楽授業のほか、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、チェロなど、専門奏者によるプライベートレッスンを受けることもできる。
「大学付属校という選択」より抜粋
いやいや、世界が違いすぎる。。。(笑)
まとめ
✅2024年に創立150周年を迎え、箱根駅伝本戦出場を目指す立教大学の付属校について解説
✅2つの男子一貫校・2つの女子系属校・1つの海外系属校からなる
✅一貫校の立教池袋・立教新座からの進学率は80%以上
✅立教池袋の内部推薦評価のうち学校の成績は55%
✅残りは卒業論文20%と自己推薦が25%で決まる
✅立教の一貫校は、原則他大学を受験すると内部進学資格を失うことになる
✅立教女学院は、国立大学や難関私立大学にも合格者を出す進学校としての側面あり
✅2021年度は慶應大学法学部へ10名の合格者
✅また卒業論文の延長でA O入試を突破する生徒も
✅立教英国学院は日本からも受験可能
✅専門奏者による楽器のプライベートレッスンも受講できる
いかがでしたか?
ここまで5つの大学付属校を見てきましたが、
学校ごとに本当にカラーが違っていて面白いですね(⌒-⌒; )
同じ大学に通う子の中でも、
- 付属校からの内部進学組
- その他の中高一貫校からの受験組
- いわゆる普通の公立高校からの受験組
ぜんぜん住む世界や価値観、考え方が異なっていても
不思議じゃないですよね。
自分が大学生の時にも、こうしたいわゆる内部進学の友達がいましたが、
「考え方がだいぶ違うなぁ〜」と思った経験があります。
そりゃ過ごしてきた世界が違うわけですから、当然ですね。
まぁ、だからこそ自分自身の視野も広がりますし、
その後の人生の影響があるのかもしれません。
あなたは自分の子供に、どういう経験をさせたいですか?
何かの参考になれば幸いです☆