ここ数年は箱根駅伝でも世間を賑わせている「青山学院大学」が今回のテーマです♪
一般にはおしゃれなイメージが強いですかね。
私自身のイメージとあまりに違うことから、
自分で「青山学院に行こう!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ」と思ったことはただの1度もありません(笑)
2021年度入試では
- 志願者数40,123名(全国19位)
- 志願倍率13.3倍
このシリーズは、早慶・MARCHと全7回にわたってお送りする予定ですd( ̄  ̄)
なお、本記事は上記で紹介した本書を参考にしており、
2021年現在の最新情報ではない場合があります(^◇^;)
あらかじめご了承くださいm(_ _)m
・大学附属校に興味ある方
・子どもを青山学院大学に通わせたい方
ぜひ最後までご覧ください☆
もくじ
(前提)大学附属校に注目が集まる理由
2020年は「大学入試改革」の1年でした。
2014年頃に発表された時よりも、随分と骨抜きになってしまった印象は拭ませんが、
- 大学入試センター試験→大学入学共通テスト
- 知識偏重型→思考力・判断力・表現力
こういった変化に対して、
“安全策”を取るために「大学附属校」という選択をした家庭も少なくないはずです。
また本書では、
大学入試改革およびその根底にある高大接続システム改革が思い描く理想の未来が、
すでに大学附属校には実在している(中略)
内部進学資格を保持したまま他大学受験を認める制度を設けるようになってきている。
といったように、
大学附属校に入ったからといって、
必ずしも将来までのレールが決まってしまうわけではなく、
内部進学と他大学受験の併願戦略が可能になっている現実も、
大学附属の人気を押し上げる要因になっています☆
青山学院大学系列は3つに大きく分かれている
またしても大学ごとの考え方の違いなのですが、
青山学院大学でも「付属校」という言い方は使わないそうですね(⌒-⌒; )
「設置学校」という言葉で読んでいるそうです。
これがいわゆる「一貫校(付属校)」のことです。
だからややこしいって(笑)
そしてそれ以外にも青山学院大学への推薦枠を備えた系列校は以下のように分類されます。
- 設置学校
- 系属校
- 教育提携校
- 青山学院幼稚園(設置学校)
- 青山学院初等部(設置学校)
- 青山学院中等部(設置学校)
- 青山学院高等部(設置学校)
- 青山学院横浜英和中・高等学校(系属校)
- 青山学院大学系属浦和ルーテル学院中・高等学校(系属校)
なお 浦和ルーテル学院中・高等学校については2019年から系属校になっており、
「大学付属校という選択」には記述はありませんd( ̄  ̄)
なお系属校の説明について青山学院大学のHPでは
「系属校」とは、系属校に在籍する生徒が青山学院大学への入学を希望する場合、同大学の教育理念を理解し、かつ別途協議して定める入学条件を満たす生徒について、当事者が合意する募集枠を上限に、同大学への入学を認める学校を意味しています。
と記載されています。
青山学院大学への内部進学率
それでは設置学校からの「内部進学率」をご紹介しましょう。
なお前提知識として
早慶の附属校からの進学率はほぼ100%、
学校によりますが少なくとも90%以上が系列大学へ進学します。
一方でMARCHの附属校からの進学率は、およそ80%程度が一般的です。
青山学院大学の設置学校・系属校からの内部進学率は…
- 青山学院高等部:79%
- 青山学院横浜英和高等学校:9%
- 浦和ルーテル学院高等学校:11%
(青山学院高等部のみ「大学付属校という選択」より、
横浜英和と浦和ルーテル学院については「カンペキ中学受験2022」より引用。)
系属校としての推薦者はまだいない状況のためこの進学率です。
横浜英和は2022年春に系属校推薦での1期生が入学予定。
注意点!
1.実は他にも「教育提携校」がある
先述しましたが、青山学院には「教育提携」を結んでいる高校があります。
要するに、青山学院の推薦枠が特別にある学校、ということですね。
入学者の水準を確保し、長期にわたって安定的に受け入れたいという戦略的な系属校・教育提携展開と考えられる。
「大学付属校という選択」より抜粋
ちなみに青山学院の教育提携校は、
- 横須賀学院
- 静岡英和女学院
の2校のみです。
横須賀学院についてはその沿革として
1950年、青山学院第二高等部を引き継ぎ創立していることが影響しているのかもしれませんd( ̄  ̄)
2.青山学院高等部は意外と◯◯
周囲のイメージとは裏腹に、青山学院の高等部は厳しいので有名だそうです(^_^;)
自由な校風を標榜する青学中等部に比べると、青学高等部は生徒指導の面でも学習指導の面でも厳しいとされている。(中略)青学高等部は生徒指導も学習指導も厳しいことで有名だった戦前の青山学院高等女学部の伝統を受け継いでいることの名残である。
「大学付属校という選択」より抜粋
なお、内部進学のためには3年間の総合成績と内部進学テストの成績が評価対象です。
条件を満たせず、内部進学できない生徒も毎年10名くらいいるようです。
なかなか厳しいですな。。。
3.青山系列の特徴?
青山学院中等部では毎日「礼拝」があります。
また授業でも「聖書」の授業が正課とされています。
「さすが青山さん!おしゃれ度半端ないっす!( ・∇・)」
と思ったのですが、
実は、系属校である横浜英和中学・浦和ルーテル学院においても
週1回のペースで「聖書」の授業がありました。
やはり系属校になるには、
根底となる考え方に共通点が見出せることが必要なんでしょうね☆
まとめ
✅日本有数のおしゃれ人気校「青山学院大学」の設置学校について解説
✅設置学校は大きく分けて3つ
✅設置学校・系属校・教育提携校
✅一貫校からの内部進学率はおよそ80%。(系属校はまだ系属校推薦としての実績はなし)
✅青山学院への特別推薦枠がある「教育提携校」が2校ある
✅横須賀学院と静岡英和女学院
✅青山学院高等部は意外と「厳しい」ことで有名
✅生活指導は元より、基準を満たせず内部進学できない生徒が毎年10名程度いる
✅青山の系属校は、一貫校と同様に「聖書」の授業が正課としてある
いかがでしたか?
近年の大学の生き残り戦略として
もともとある私立中高一貫校を系列化する、というのがありますが、
青山学院は「系属校」「教育提携校」と上手く他の学校との連携を結びながら、
安定的な学校経営をしている印象がありますね☆
おしゃれなイメージとは別に経営は硬いみたいですね(笑)
何かの参考になれば幸いです☆
(参考図書)
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