【注意!4500字超】「中学受験」に対するゆえしの勘違い。理想の教育を追い求めた結果が「中学受験という選択」

初めに断っておきます(^◇^;)

この記事は4500字を超え、2021年6月現在では、

当ブログの最長記事になっております。

 

それだけ“熱のこもった”記事であることは保証しますd( ̄  ̄)

かいつまんで興味あるところだけ読むことをお勧めします☆

 

中学受験、お勉強シリーズ第3弾

そもそも中学受験って、何でするのよ?ってことに対する

ゆえしの勉強レビューです。

参考図書↓

中学受験という選択

中学受験という選択

  • 作者:おおたとしまさ
  • 出版社:日経BPM(日本経済新聞出版本部)
  • 発売日: 2012年11月

読めば読むほど、

勉強すれば、勉強するほど、

自分が「中学受験」というものに対して

いかに表面的な理解しかしていなかったか?

がわかってきます(^◇^;)

 

こんな方に役立つ記事です
・中学受験に興味のある方
・普通の教育に疑問を感じている方
・子どもにより良い選択をさせたい方

普通の人ほど、私と同じような勘違いをしているはずです。

最後まで読んで、一緒に勉強しましょう♪

中学受験は「理想の教育」を追い求めた結果。偏差値は結果にすぎない。

結論から行きます。

中学受験をする(しようとする)家庭の根本的な考えは

「子どもに理想の教育環境を与えてあげたい」だと気付きました。

“環境”と言っても、施設とかの話ではありません。

  • 教育に対する理念とか、
  • 子どもの性格に合っているとか、

そういう意味です。

もちろん中には「学歴至上主義」で、

「とにかく進学実績の高いところへ!(・Д・)」という方がいるのも事実です。

でも、大抵の場合、上手く行かないみたいですね☆

親として、中学受験をする意味や覚悟を知っておくのは

いいことだな、と感じました。

中学受験に対するゆえしの勘違い5選

1.進学校って受験勉強ばかりさせるんでしょ?

逆説的に感じるかもしれませんが、

私が最も勘違いしていたのはここかもしれません。

 

「中高一貫の私立進学校」と聞くと、

とかく大学合格のためのプログラムを日々ひたすらにこなす授業を

してるんだろう、と思ってしまいませんか??(⌒-⌒; )

しかし

学校では、受験勉強以外のもっと深くて本質的な人間教育に主眼が置かれている。
その土台のうえに、塾や予備校では、実力をいかんなく発揮するための受験テクニックを教えている。
土台だけでは大学入試の実践の場では通用しないし、
土台なくして塾や予備校だけに通っても、成果はきっと上がらない。

「中学受験という選択」より抜粋

私立中高一貫校であっても、学校≠予備校 であるらしい。

また

名門女子校出身の東京医科歯科大生は、「学校では大学受験のための勉強をしろとはいわれない。
自主自立を促す放任主義だったから、中学から通っていた塾が学習のペースメーカーだった。」と証言する

「中学受験という選択」より抜粋

意外や意外、かもしれませんが、

進学校であればあるほど、受験に対する進路指導のようなものは

ないのかもしれません。

伝統がある学校は、生徒自身が目的を持って通っている子が多く、

結果的に進学意識も向上し、成果が出続けるのでしょう。

 

2.私立中高一貫校なら塾はいらないよね?

「私立の進学校なんだから、学校の勉強をきちんとやっていれば大学受験も大丈夫っしょ」

と思ってしまいがちですよね(⌒-⌒; )

これは一理あるとは思うのですが、

1の話からもわかるように、結局、塾に通っている子が多いのが実態です。

東大合格者数ランキング上位校の生徒たちのうち、9割以上、
もしくはもっと多くの割合の生徒たちが、難関大学受験専門塾や大手予備校に通って受験勉強をしている。

「中学受験という選択」より抜粋

 

ただし!

  • 学校についていけないから塾に通っている という子もいるでしょうが
  • 自分の目的(志望校合格)のために自ら通っている
という子の方が多いのではないでしょうか。

親自身も

「私立中高一貫校なんだから、塾には行かないで頑張って欲しい」と思う気持ちは理解できますが、

先にも述べた通り、学校≠予備校 と考える方が良さそうですね(⌒-⌒; )

 

3.超進学校以外の中学受験なら受かりやすいでしょ?

公立高校受験界は、近年平均倍率が下落傾向です。

主な理由は2つ

  • 少子化の影響
  • それに対して学校の統廃合が進んでいない

さらに学区や学校群制度の廃止に伴って、

一部の人気校に受験者が殺到する一方で、

受験者がなかなか集まらない学校が多数出てきているため、

「第一志望校に合格する」こと自体がそれほど難しくないように感じている人も多いかもしれません。

 

しかし、中学受験においてはそうではないようですd( ̄  ̄)

そもそも第一志望校に合格できる子は受験者のうちおよそ3分の1程度。

私立受験ならそれでも併願校を確保し、それなりに自分の志望する学校に入れるかもしれませんが、

公立中高一貫校一本ねらいだとそれも叶わない可能性があります。

公立中高一貫校受験は…

  • 受験日がどこも同一で、実質1校しか受験できない
  • 倍率が私立よりも高め(7〜10倍)
だからですね(⌒-⌒; )

倍率だけ見ると、人気大学なみの難しさとなっています。

その上、「適性検査」というのは模試の結果の良い子が必ずしも受かるわけではない

なんとも不毛な側面もあります。

 

これを理解した上で臨むのが、中学受験という選択なのかもしれません。

 

4.中高一貫校って大学受験対策が最大のメリットでしょ?

「受験」や「勉強面」にばかり目が行きがちですが、

中高一貫教育のメリットは他にもあります。

それが「人間の発達段階に合わせた学校行事・キャリア教育が行われる」という点です。

 

中高一貫校のカリキュラムは、どこもほぼ例外なく、
中学1・2年、中学3年・高校1年、高校2・3年というように、2年間ずつ3ステージに分けて
設計されている。(中略)
人間の発達段階に基けば、このくくり方が最も理にかなっているのだ。
学校だけでなく、学校行事やキャリア教育などもそのくくりに合わせて設計される。

「中学受験という選択」より抜粋

(筑波大学附属駒場中・高等学校のHP「心の成長」より引用)

12〜18歳といえば、まさに人間形成の重要な時期です。

この期間を、内申点や受験勉強だけに囚われすぎず、

伸び伸びと自分づくりに勤しめるという点こそが、中高一貫校最大のメリットだと

おおたとしまさ氏は述べています。

 

これは私には全く無かった視点でした。。。(⌒-⌒; )

 

5.小学生から受験勉強させるなんてかわいそう

中学受験の勉強は、早ければ小学3年生、

一般的に小学4年生がスタートの時期と言われています。

 

「そんな小さな頃から勉強なんて、かわいそう。。。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

落ち着いて聞いてください。

これも「発達段階の理論にかなったもの」だそうです( ̄∀ ̄)

 

あなたは「ピアジェ理論」というのを聞いたことがありますか?

ピアジェの発達段階
  1. 感覚運動期(0〜2歳)
  2. 前操作期(2〜7歳)
  3. 具体的操作期(7〜11歳)
  4. 形式的操作期(11歳〜)
詳しい説明はここでは省きますが、

年齢(時期)によって発達する力が異なる、とでも理解しておけば良さそうです☆

3の具体的操作期がまさに小学校に入学する頃から始まりますね。

ここでは

見たり聞いたりした具体的な経験から学ぶ時期とされる。
だから、外遊びなどを通して、生々しい体験をたくさん積むことが大事なのだ。

「中学受験という選択」より抜粋

それに対して、11歳頃から始まる形式的操作期では

抽象的な概念であっても、自ら仮説を立てて系統的に推論し、
論理的に物事を考えることができるようになる。(中略)
この時期、遊びの時間を、少しでも抽象的概念の取り扱いや、
論理的思考力を鍛えるための時間にスライドすることは、
低学年に外遊びをさせるのと同じくらいに重要なことなのだ。

「中学受験という選択」より抜粋

ざっくりまとめると…

  • 低学年までは体験中心の生活でOK
  • 高学年(10歳頃)から抽象的概念=勉強に移行すべき
これが発達心理学に基づいた考え方であり、

奇しくも中学受験の勉強開始時期とほぼ同じなんですねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

発達段階としてもこの時期にきちんと勉強させることは、大切なことのようです☆

 

ちょっとニュアンスがずれてしまうかもですが、

以前『「まず獣身を成して而して後に人心を養う」』というnoteを書きました。

簡単にいうと、7〜8歳頃までは子どもは動物だと思ってしっかり強い身体を作る、

その後、勉強させていきましょう、というニュアンスです。

 

これが慶應大学創設者・福澤諭吉の言葉なのですが、

この発達段階論とマッチしているなぁ、、、と深く感慨を持ったものです。

これを見抜いていたとしたら、すごいな諭吉さん(笑)

「中学受験と進学実績」のコストパフォーマンス

「中学受験をする意味っていわゆる“難関大学”に絶対合格することでしょう☆

ってなると、進学実績が良いところを狙わないと損じゃない。高いお金出して通うんだしさ。」

な〜んて、うっすら考えていたのは私です(⌒-⌒; )あぁ、浅はかな。。。

 

親としては

出すお金の金額と

それに対しての見返りの大きさ、

要は「コストパフォーマンス」を考えてしまいますよね。

 

首都圏では、

公立高校よりも私立高校の方が大学合格実績は強いですから、

そういう意味では私立に行かせる意味はある、と言えるかもしれませんd( ̄  ̄)

 

しかし、それは一部の「超進学校のみ」にすぎないことも理解しておくべきです。

例えば、以下の公立高校は、公立でありながら進学実績は抜群です☆

一都三県主要公立高校の東大合格者数2021
  • 都立日比谷高校(東京)  63名(うち現役48名)
  • 県立浦和高校(埼玉)   46名(うち現役25名)
  • 県立千葉高校(千葉)   19名(うち現役15名)
  • 県立横浜翠嵐高校(神奈川)50名(うち現役44名)

(インターエデュ「東大京大難関大学合格ランキング2021」より抜粋)
※千葉高校は高校HPより確認

「難関大学合格者ランキング」などの特集を見ると、

大抵は名前を見かける学校たちですね。

注意
東大合格者数で見る理由は「ごまかしが効かない」からです。
ただし
✅首都圏の学校の生徒の方が受験者数が多い
✅そもそも1学年の生徒数が多い学校ほど有利になりやすい

こういった点にも注意が必要です。

「合格実績だけを見るなら、公立でもいいじゃない!」と思っても、

不思議ではありません☆

私立中高一貫校に通わせる意味は、そこだけに求めすぎると

子どもにいらぬプレッシャーをかけすぎてしまう可能性があります。

「進学実績を追って何が悪い?!」

中学受験をさせる目的は「学歴をきちんととっておくためです。それ以外にはありません。」

そういうご家庭もあると聞いています。

 

親が学歴や進学実績のみに執着しすぎてしまい、

第2・第3志望校に進学した家庭の中には、

「なんでこんな学校に行かなきゃいけないんだ。

僕はこんなところに来るはずじゃなかったんだ。」

というような、

1年生の1学期から不満たらたらで過ごす子どもも少なくないのだとか(^◇^;)

 

中堅校の先生たちは、毎年非常に困っているとのことです。

 

これは「納得のいく中学受験ができていない」パターンですね(⌒-⌒; )

このパターンに陥ってしまうと、

子どもはもちろん、

親も不幸にしかなりません。

 

こういう受験の仕方は、ぜひやめておきたいですね☆

まとめ

✅「中学受験という選択」より、中学受験に対するゆえしの勘違いをご紹介
✅中学受験は理想の教育を追い求めた結果。偏差値は結果に過ぎない。
✅勘違い①進学校って受験勉強ばかりさせるんでしょ?
✅勘違い②私立中高一貫校なら塾はいらないよね?
✅勘違い③超進学校以外の中学受験なら受かりやすいでしょ?
✅勘違い④中高一貫校って大学受験対策が最大のメリットでしょ?
✅勘違い⑤小学生から受験勉強させるなんてかわいそう
✅中学受験と進学実績のコストパフォーマンス
✅中学受験では第一志望校だけに執着しすぎるのは危険
✅進学した学校に対する愛着や誇りが持てず、モチベーションが上がらないことがある

いかがでしたか??

中学受験、なかなか奥が深いですね。。。(−_−;)

でも、やらせてみたいな、という気持ちはあります。

別に合格しても、しなくてもいいんです。

その時期にしか「得られないもの」があるような気がしますし、

中学受験の勉強って結構特殊なものが多いですが、

少なくとも私には「おもしろそう」と思えるからです☆

 

まぁ、子どもたち自身がどう思うか?ですがね(笑)

 

何かの参考になれば幸いです♪

 

 

 

 

 

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