今の小・中学生を持つ親御さんの悩みの一つが「スマホとの付き合い方」です。
まぁ、これについては賛否両論あり、
正直、正解もわからない状況です(⌒-⌒; )
ただ「子どもにスマホを持たせようかしら?」と検討している方にとっては、
何かしら役に立つ記事にはなっているはずです。
多くの情報を詰め込んだため、
この記事は非常に長くなってしまいました。(前5500字超!)
必要な部分だけかいつまんで読んでいただければ幸いです。
・小さなお子さんをお持ちの方
・子どものスマホのお悩みの方
今でもそうかもしれませんが、
子どもにもデジタルデバイスが当たり前にある時代です。
ぜひ最後までご覧ください☆
もくじ
子どもにスマホを持たせるなら覚悟が必要。機能をうまく使って子どもを守ろう。
結論からいきます。
もし子どもに(特に15歳未満)スマホを与えようと思うのなら、
それなりの覚悟が必要ですd( ̄  ̄)
それは、
- 事件などに巻き込まれるかもしれないリスク
- スマホの使用法をめぐる子どもとの衝突があるリスク
などです。
一方で今は、スマホそのものの機能やサービスによって、
子どもをスマホ依存から守るような仕組みもあります。
しっかり学んで、大切な子どもを守っていきましょう♪
スマホを子どもに与える前に〜文部科学省HPより〜
子どもとスマホの関係を、国がどう捉えているのか?を調べていくうちに、
以下の資料に出会いました。
日本小児連絡協議会「子どもとICT ~子どもたちの健やかな成長を願って~」委員会による、
子どもと ICT(スマートフォン・タブレット端末など)の問題についての提言
1.スマホの管理は親の責任である
この資料では、以下のように述べられています。
保護者は、(中略)子どもが使うスマ ホなどの管理責任を明確にしなくてはなりません。
子どもが使用するスマホなどは、保 護者が子どもに貸与するものであり、
とくに保護者は子どもが使うスマホなどの管理責 任が自分にあることを自覚しなくてはなりません。
こんな提言をみると、グッと気が引き締まりますね(⌒-⌒; )
また具体的な提言内容は以下の通りです(一部抜粋)
1. 保護者は、不適切なICT利用が子どもの健やかな成長発達や
心身の健康に悪影響を及ぼしうる事を認識し、
責任を持ってスマホやタブレット端末を管理しましょう。(具体的方法は次の通りです)
1)スマホなどの管理者は保護者であることを子どもに明確に伝えましょう。
2)保護者はスマホなどが子どもにおよぼす悪影響について学習しましょう。
3)スマホなどの適切な使い方を親子で話し合いルールを決めましょう。
4)保護者は子どもに貸与したスマホ等の利用状況を折に触れて確認しましょう。
5)子どもが決められたルールを守れない場合には一旦没収し、改めて話し合いましょう。
まぁね、そうですよ。そうそう。
その通りなんだけど、そう上手く行かないのが現実。。。
私自身、18年間小中学生の教育に携わってきましたが、
やはり子どもと携帯・スマホの関係で悩んでいる親御さんは
とても多いんですよ☆
- 「約束しても守れない」
- 「約束の時間を超えてやっている」
- 「親が寝た後にやっている」
- 「親子でケンカになった」etc…
スマホを与えるのなら、それなりの覚悟は必要でしょうね☆
2.アメリカのとある母子の約束
同提言書には、最後にこんな文章が記載されています。
このことについてアメリカの母親が自分の子どもの iPhone を持たせるに当たって
子どもと結んだ正しい使い方の約束 、「 母から子への i P h o n e , 18の約束 」の 日本語訳を参考までにあげておきます。
「母から子へのiPhone, 18 の約束」(要約)
1 これはお母さんのiPhoneです。
2 i Phone のパスワードはお母さんに報告しなさい。
3 これは電話です。パパかママの電話には必ず出ること。
4 学校がある日は 7:30pm に、週末は 9:00pm に、そして翌朝 7:30am まではパパかママに iPhone を渡すこと。
5 学校に持っていってはいけないが、特別の事情があれば相談にのります。
6 自分のせいで壊したときは、修理費は自己負担。
7 i Phone を使って人を傷つけないこと。
8 相手に面と向かって言えないことはiPhoneを使って言わないこと。
9 友達の親の前で言えないことをiPhoneを使って言わないこと。
10 アダルトサイトやポルノは禁止。
11 公共の場では電源を切るかサイレントモードにする。
12 他人にあなたの大事なところの写真を送ったり、貰ったりしてはだめ。
13 むやみに写真やビデオを撮らないこと。
14 ときどき家にiPohneを置いて出かけるようにしなさい。
15 みんなが聞いているのとは違う素晴らしいあなただけの音楽をダウンロードしてね。 16 ときどきワードゲームやパズルゲームで遊んでね。
17 グーグル検索だけに頼らず、ちゃんと周りの世界を自分の目で見てほしい。
18 この約束を破った場合は、お母さんは iPhone を取り上げます。そして何がまずかったか、一 緒 に考えて、また一からスタートしましょう。
どうでしょうか?
これだけの約束を考えたお母さんは、すごいですね(⌒-⌒; )
きっと寝ずに考えたに違いありません。
でも、子どもにスマホを渡すにあたって、
その危険性を認識しながらも、一方的に拒否するのではなく、
子どもに諭すように約束をさせながら渡すところに、
母親の愛情を感じざるを得ませんね。
実は世界のIT企業トップたちも自分の子どもにはスマホを制限している
1.スティーブ・ジョブズ(apple創業者)
言わずと知れたiPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズ氏。
数々の魅力的な製品を世に生み出した張本人でさえ、
自分の子どもにはiPadの使用を厳しく制限していたようです。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者が、あるインタビューでジョブズにこう尋ねている。
「自宅の壁は、スクリーンやiPadで埋め尽くされてるんでしょう?
ディナーに訪れたゲストには、お菓子の代わりに、iPadを配るんですか?」
それに対するジョブズの答えは
「iPadはそばに置くことすらしない」、
そしてスクリーンタイムを厳しく制限していると話した。(中略)スティーブ・ジョブズの10代の子供は、iPadを使ってよい時間を厳しく制限されていた。
東洋経済オンライン「ジョブズが子供の「iPad使用」に慎重だったワケ」より抜粋
記者の質問も面白いですけどね(^◇^;)
iPadを配るんですか?って。。。(笑)
後述しますが、appleは家族による子どものiPhoneの制限するシステムを
作っていますよね。
これは、ジョブズ自身の考えからきているのかもしれませんd( ̄  ̄)
2.ビル・ゲイツ(Microsoft創業者)
一方で、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏も
スマホには慎重であったようです。同記事によると…
ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホは持たせなかったと話す。
現在、スウェーデンの11歳児の98%が自分のスマホを持っている。ビル・ゲイツの子供たちは、スマホを持たない2%に属していたわけだ。それは確実に、ゲイツ家に金銭的余裕がなかったせいではないのだ。
東洋経済オンライン「ジョブズが子供の「iPad使用」に慎重だったワケ」より抜粋
かなり意外ですよね。。。(⌒-⌒; )
iPhoneの親による制限方法
私は昨年から遅まきながらiPhoneを使うようになった
初心者ユーザーなのですが、
もし今後、子どもにスマホを持たせるとしたらiPhoneにしようと思っていますd( ̄  ̄)
それは「スクリーンタイムが設定できるから」です
知っている人も多いと思うのですが、
簡単にいうと「親が子どものiPhoneの利用を制限できる機能」です。
engadget(日本語版)「子どものiPhoneデビュー、そのまま与えていませんか?お得な共有機能とやっておくべき機能制限をご紹介」によると、スクリーンタイムは
iPhoneを使わないようにする休止時間や、1日のアプリの使用時間を制限したり、
有害コンテンツへのアクセスに制限をかけたりするための機能
こんなことができるんですね(^◇^;)
すげーな、iPhone。ただ高いだけじゃないわ(笑)
1.休止時間
スマホを子どもに与えるとき、
まず約束するのが「活用する時間(時刻)」ですよね。
その約束を果たすための機能が「休止時間」です。
文字通り、iPhoneを利用できる時間を設定してしまうわけですね(^◇^;)
夜22:00〜朝7:00まで休止にしておけば、
まず使うことはできないようになります。
いちいち親が「スマホは◯◯時までって言ったでしょう!」みたいに言わなくても、
そもそも使えないです(笑)
2.App使用時間の制限
スマホが使える時間帯が制限されても、
使える時間帯でずっとゲームばかりやられてしまうのも困りもの。。。。
そこで「App使用時間の制限」の出番です。
すべてのアプリもしくはジャンルごとに1日あたりにアプリを使用できる時間を設定します。
時間を超えた場合は翌日までアプリが使えなくなります。engadget(日本語版)「子どものiPhoneデビュー、そのまま与えていませんか?お得な共有機能とやっておくべき機能制限をご紹介」より抜粋
ここで当該Appの使用時間を設定しておけば、
それ以上使うことはできないわけですね☆
3.探すApp
「探すApp」はその名の通り、
子どものiPhoneがいまどこにあるのか?をGPSを使って突き止める機能です。
似たようなサービスが、他のアプリでもあるような気がしますが、
iPhoneでは標準装備なのでインストールする必要がありませんd( ̄  ̄)
まぁ、この辺りは子どもとの信頼関係にもよりますかね。
自分なら。。。。嫌かも。。。。(⌒-⌒; )
4.承認と購入のリクエスト
子どもが勝手にゲームのアプリを入れて課金したので、
莫大な請求が来てしまった!という事件は、よく耳にします(^◇^;)
怖いですよねぇ。。。
そんな時に「承認の購入のリクエスト」を設定しておくことをオススメします。
子どもは新規にアプリをインストールしようとすると、まずApple IDパスワードの入力が求められます。次に[インストールボタン]を押すと、承認をリクエストの画面がポップアップするので「承認を求める」をタップします。
すると、保護者のiPhoneに承認希望のメッセージが現れるので、遷移した画面から入手するか拒否するかを選択し保護者のApple IDパスワードを入力すれば、子どものiPhoneでインストールが可能になります。
engadget(日本語版)「子どものiPhoneデビュー、そのまま与えていませんか?お得な共有機能とやっておくべき機能制限をご紹介」より抜粋
要は、子どもがアプリを入れようとすると、
親にリクエストが飛んで、
親が承認しないと、
子どもがアプリをインストールできない、
という仕組みです。
いや、これもすごいわ(-。-;
こうした制限は、親としては非常に心強い機能です。
一方で、子どもにとっては「非常にうっとうしい」機能とも言えるでしょう。
ここは親と子の関係性が試される場面かもしれませんね♪
あんまり制限がキツすぎても子どものことを全くし信じていないみたいですし、
かといって何もしないのも心配だし。。。(⌒-⌒; )
うん、親の心配は尽きないものですね(笑)
過去、子どもと親はいろいろなものを巡って戦ってきた
従来、子どもたちへの悪影響を与えるものとして、
- 漫画
- テレビ
- ゲーム
- 携帯
など、時代によってモノは違っても、
「こればかりやっていると、子どもに悪影響があるのではないか?」と
親が子どもに制限する対象がありました。
それらが問題になるたびに、
✅「漫画ばかり読んでいると本が読めなくなる」
✅「テレビを見ていると阿呆になる」
✅「ゲームばかりやると暴力的になる」
という、
根拠があるんだか無いんだかよくわからないんだけど、
もっともらしい理屈で禁止・制限を繰り返してきましたよね。
スマホもその一つなのではないでしょうか??
もちろんSNSでの危険性は十分ありますし、
私自身もそうそう早い段階で子どもに持たせる気はないのですが(^◇^;)
必要以上に怖がるのも違うと思っています。
堀江貴文さんに至っては
「私の、子どもに対する教育方針は“スマホを渡して放置”ですよ」
ですからね(^◇^;)(笑)
ご家庭によって方針は異なると思いますが、
どんなことでもメリット・デメリットを理解しておく必要はありそうですね☆
まとめ
✅子どもにスマホを与えるなら覚悟が必要
✅ネット・SNSを通じた事件、スマホの使用をめぐる子どもとの衝突
✅文科省HPでは「スマホの管理は親の責任」であることが明記
✅世界のIT企業トップたちも、自分の子どもにはスマホ利用を制限していた
✅iPhoneは子どものスマホ利用を制限できる「スクリーンタイム」という機能がある
✅スマホの利用については家族ごとに判断が異なる
✅メリット、デメリットを理解した上できちんと親子で話し合おう
いかがでしたか?
スマホと子ども、非常に難しいテーマですね。。。
正直、正解は見つかりませんし、
そもそもあるのかもわかりません。
また時間が経てば、スマホそのものが進化したりすることで、
向き合い方もとても変わってくるかもしれません。
その時代、その時代ごとに、
ベターな方法を探っていくのが吉、という
なんとも不甲斐ない結論になりそうですが、
何かの参考になれば幸いです♪