子どもが生まれて間もないうちは、親も
「とにかく元気に育ってくれればそれでいいよ(●´ω`●)」と思っているわけですが、
そのうちに
「学校の成績が。。。テストの点数が。。。´д` ;」と欲がだんだんと出てくるものです(笑)
自分の子どもですからね、できる限り良い教育を受けさせたいと思うのは当然のこと。
しかし今は、ちょうど教育の変革期です。
情報をしっかりつかんで、長い目でお子さんの教育について考えていきましょう♪
昔とだいぶ違っているところもありますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事は…
・プレママ、プレパパ
・お子さんの教育に熱心な方
・10歳くらいまでのお子さんをお持ちの方
・最近の教育事情について知りたい方
に役立つ記事です。
もくじ
幼児をお育ての親御さんは大学受験の状況に注視してほしい!
私がフォローさせていただいている「教育パパですが、何か?」さんのTweet↓
中学受験を考えている親は、今後の入試動向に注意したい。公立中高一貫校の『適性検査』や私立中の『適性検査型入試』が拡大傾向にある。理由は、2024年度以降の本格的な大学入試改革に合わせて、中学入試も改革が求められているからである。適正検査になれば受験対策が変わる。
— 教育パパですが、何か? (@gajumal48) October 29, 2020
もともと中学受験を検討している方は必見の内容ですね。
2020年1月にいわゆる”センター試験”が最終回を迎えました。
2021年1月から実施されるのは「大学入学共通テスト」というものです。
大学受験が変われば、それに対応するために(特に)私立中高一貫校は指導方法を変更します。
そして生徒の選抜方法である「中学入試」も変わらざるを得ない、ということですね。
大学入試は変革途中
テストだけでなく、実はいまは「大学入試そのものが大きく変わる過渡期」なんです。
2020〜2023年までは大学入試改革の「移行期間」で、
2024年を本格始動の年、というスケジュールで進んでいます。
2020年度の入試は新しい入試の一発目だったわけですが、その開始には問題点も多く、
✅導入予定であった「英語外部試験」による入試が見送り
✅共通テスト数学・国語の記述式問題出題見送り
関連ニュース
・日経新聞「英語民間試験の20年度実施見送り 文科相が表明」
・日経新聞「共通テスト記述式 文科相が見送り表明 今後は白紙」
など、まだまだ混乱を生じているのが現状です。
しかしこの新しい大学入試と中学受験の適性検査の方向性が一致している根拠として
2020年の大学入試改革において、
大学入試の形式が変わるであろうこと、
求められる力がはっきりと打ち出されたことにより
まずは公立中高一貫校でおこなわれた適性検査ですが、
公立中高一貫校の大学進学実績が非常に良かった
「中学受験ナビ」より抜粋
こういった事実が挙げられます。
ですから進学意識の高い親御さんほど、中学受験の適性検査に注目しているわけですね(^_^)
適性検査とは?
では、先ほどのTweetにもある”適性検査”って何でしょうか?
一言で表すのはかなり難しいのですが、
「教科間の垣根を超えた総合力を試す問題」と言えると思います。
ここ数年の間に数が増えている「公立中高一貫校」の入試は全て「適性検査」です。
なぜなら…
✅中学は義務教育である
✅しかも公立の学校である
✅単純にテスト点で合格者を決めると「学力偏重」となる恐れあり
✅よって教科に分かれていない、頭の”柔軟性”を測るような問題を活用する
また公立中高一貫校の専門サイトでは
公立中高一貫校の受検では、「入学試験」という言葉を使いません。それは、学校教育法の規則によって、公立中学校は入試による学力検査を禁じられているからです。この規則は、もともと受験競争の年齢が低くなるのを防ぐために作られたものでした。そこで公立は「学力を見るためのテストではなく、あくまでも作文などを通して考える力や、表現力をみるためのもの」として適性検査を行うことにしました。
また、そのねらいは、単なる知識の詰め込みではなく、自分で問題を解決できる能力を持ち、リーダーシップを発揮できる子どもたち、すなわち将来の日本を担っていく”原石”を見出すことにあります。そしてその原石を6年かけて光り輝く宝石に磨き上げることこそが公立中高一貫校の理想なのです。
「むぎっ子広場ー公立中高一貫校専門情報サイトー」より抜粋
よっていわゆる「中学受験」のような勉強も必要なのですが、
受験偏重の勉強方法が通用しないような問題となっていることが多いのです。
公立中高一貫校の人気
いま公立中高一貫校の人気が非常に高いです。
首都圏ではおよそ7〜10倍の受験倍率の学校も多くあり、
「合格するより、不合格になる人の方が圧倒的に多い」という現状があります。
ただ
✅6年間の充実したカリキュラムで学習できる
✅普通の公立高校と比べて進学実績が高い
✅公立なので学費が安い
こういった理由から、受験を考える方が例年たくさんいらっしゃるんですね。
併願を狙った私立中高の生徒獲得戦略
従来の私立中学受験の対策と公立中高一貫校受験の対策は、
性質が異なっているため、対策も異なります。(そもそも適性検査の趣旨から考えれば当然ですね(^◇^;))
よって2つを同時に準備することは、大変難しいです。。。。。
そうすると、
・公立中高一貫校を受けたい人はその対策を
・私立中高一貫校を受けたい人はその対策を
と中学受験生が真っ二つに分かれていきます。
しかし、私立校は優秀な生徒をたくさん確保するために
自校の受験を「適性検査型」にすることで公立中高一貫校の受験者に「併願」をしてもらい、
公立中高受験に失敗した優秀な生徒に入学してもらうという戦略を取っている、
ということですね。
一方、適性検査型入試を実施している私立中学校は、どちらかというと中学受験の偏差値表に載ってこない、つまり私立中学受験の偏差値としては低い中学校が多いです。しかし、出口の進学実績を出していることから見ると、中学校側としては、第一志望の公立中高一貫校は不合格だったものの、意欲的に学習に取り組み、試行錯誤することをいとわない優秀な生徒をできるだけ受け入れ、6年間かけてしっかり育てたいという意図を持っています。つまり、入学者に対する手厚い教育が期待できます。
「中学受験ナビ」より抜粋
実際の公立中高一貫校の実力
私の住んでいるエリアに最も近いのが「平塚中等教育学校」です。
1学年あたり男女80名ずつの計160名が在籍しています。
最新の令和2年度の刻公立大学合格実績は以下の通りです。
まぁ「めちゃくちゃスゴい!(・Д・)」というほどではありませんが、
そもそもの母数(1学年あたりの生徒数160名)を考えると、
神奈川県の公立校としては高い割合で国公立大学へ進学していると言えるでしょう。
参考までに、通常の公立高校の実績と比較してみましょう。(合格者は全て現役)
✅横浜翠嵐高校 154名/生徒数約360名(42%)
✅湘南高校 113名/生徒数約360名(31%)
✅厚木高校 101名/生徒数約360名(28%)
✅小田原高校 51名/生徒数320名(15%)
神奈川県のトップ3に次ぐくらいの割合で国公立大学への進学者がいることがわかります。
あとは実感でしかありませんが、私の勤務している学習塾で採用している個別指導の講師に
平塚中等の出身者が何人もおりました。
私自身も彼らと接する機会が多かったのですが、一様にみな”穏やか”で”優秀”な印象です(●´ω`●)
私は好きでしたねー。
あんまりせかせかしてないのも共通してました。
6年間という長い時間をかけてじっくり勉強をしてきたせいでしょうか?
学力も”身についている”というより”染み付いている”という感じで、
講師の中でも抜群に信頼できる方ばかりでした☆
私も「自分の娘を平塚中等に入れたいなー」と周囲にも話してるくらいです(笑)
まぁ本人がその気にならなきゃどうにもならんですが。。。(^◇^;)
普通の中学、高校でもいいんでしょ?
結論、教育は家庭の方針が大きく影響しますし、正解はありません。
覚えておくべきは
✅大学入試が変わってきている
✅対策の方法も変わってくる
✅教育は時間をかけてじっくり行うもの
✅付け焼き刃の学力は通用しない
こういったことだと思います。
受験の直前に勉強して身につくのは”スキル”です。
本来の教養とか学力の素地は、日々の生活の中にあると個人的には思っています。
これからの世の中で求められる「学力」の方向性を知って、
日々の生活の中から実践をしていく、、、
小さな子にはこれができるはずなんですね。
「求められる学力が今までと同じでない」ということを知っておいてください。
まとめ
✅大学入試が変わってきている
✅それに伴い中学入試も「適性検査型」が増加傾向
✅適性検査は「教科横断型」
✅今は「公立中高一貫校」の人気が高い
✅今後求められる学力の方向性を知っておくことで日々の生活から教育できる
いかがでしたか?
「中学受験なんて考えたこともなかった」という方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし教育の方向性も、そのあり方も変わっていきます。
子どもが小さいうちこそ、色々な情報を集めて、
その子に合った教育で能力を引き出してあげたいですよね( ^ω^ )