ブルーライトカット眼鏡は子どもの発育に悪影響?日本眼科学会などの提言を紹介

なかなか衝撃的なニュースが発表になりました(^◇^;)

これは、いま小さなお子さんを育てている方にとっては、

知っておくべき内容ではないかと思い、記事にしますd( ̄  ̄)

 

参考元は令和3年4月14日に発表された「小児のブルーライトカット眼鏡装用に関する慎重意見」です。

これは

  • 日本眼科学会
  • 日本眼科医会
  • 日本近視学会
  • 日本弱視斜視学会
  • 日本小児眼科学会
  • 日本視能訓練士協会

の6つの学会・協会が共同で発表したものです。

小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルー ライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねません。

と結論づけています。

「慎重意見」というところがポイントですかね(^◇^;)

でもしっかり見ておきましょう。

こんな方に役立つ記事です
・プレママ、プレパパ
・小さなお子さんをお持ちの方
・スマホ、タブレットに触れる機会が多いお子さんをお持ちの方

ぜひ最後までご覧ください☆

ブルーライトが目に与える影響は未知数。最も良いのは「休ませる」こと。

結論から行きます。

ブルーライトが目に与える影響は、どうやら未知数の部分が多く、

お医者様も「正直なところよくわかっていない」というのが本音のようです(^◇^;)

また子どもの発育に影響を与えかねないことが指摘されており、

ブルーライトカット眼鏡を“常時装用”することに対しては、

慎重な意見が出されている、ということですね。

学会が指摘する「子どもの発育への影響」とは

以下、前出の「慎重意見」の本編を引用していきます。

1.ブルーライトは自然にもある

1デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも 少なく*1、網膜に障害を生じることはないレベルであり、いたずらにブルーライトを恐れ る必要はないと報告されています*2。

そもそもブルーライトは、人間が見える範囲の光のうち

青色の波長に近い成分を指しています。

だから、もともと自然界にもある光なんですね☆

「スマホやタブレットなどから出る特別な有害光線!」みたいな認識を持っている人は

改めた方がいいかもしれませんね(^◇^;)

 

2.太陽光は心身にとって良い

太陽光を浴びることは、体にとって良いことだとされています。

もちろん程度によりますが、

骨が強くなったり、

ビタミンが体内で生成されるようになるからですね( ̄∀ ̄)

太陽光が与える好影響は、目にもあるようで…

2小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものです。なかでも十分な太陽光 を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まります*3。ブルーライトカット眼鏡の装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません*4。

太陽を浴びないと近視が進むんですね。。。これは意外。

つまり、自然に浴びるべきものをブルーライトカット眼鏡で遮断してしまうので、

害が及ぶ「可能性」がある、ということです。

 

3.眼精疲労軽減効果はない

3最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡 には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています*5。

これは衝撃的。。。

私自身の最近作った2本ある眼鏡はどちらもブルーライトカット機能をつけているのに。。。(^◇^;)

疲れにくいような気がするのは私だけなのでしょうか??

 

4.そもそも日中の装用は根拠がない

ブルーライトは、夜遅くまで(寝る直前まで)浴びていると

「睡眠障害」を引き起こすことが指摘されています。

どうやらこのこと自体には根拠があるようですね。

これを前提にすると…

4体内時計を考慮した場合、就寝前ならともかく、日中にブルーライトカット眼鏡をあえ て装用する有用性は根拠に欠けます。産業衛生分野では、日中の仕事は窓ぎわの明るい環境下で行うことが奨められています*6。

「寝る前にブルーライトをカットして睡眠障害を防ぐならともかく、

昼間にかけてどないすんねん!?( ´Д`)y━・~~」みたいなことですかね。

では子どもの目を守るにはどうするべきか?

「そんなこと言うけどさ、スマホやタブレットがこれだけ普及していて、もはや生活に欠かせないレベル。

結局ブルーライト対策は必要ないってこと?」

こんな意見が聞こえてきそうですね(^◇^;)

 

 

この問題に関して「米国眼科アカデミー」は、

明確に「ブルーライトカット眼鏡を推奨しない」としています。

 

その上で、

目の疲れを和らげる最も良い方法は、頻繁に休憩をとっ て、画面から目を離すことです。

と指摘しているんですね。

 

その理由として、

デジタル機器を使って眼精疲労を感じるのは、

「まばたきが少なくなるためだ」と述べており、

画面から発せられるライトのせいではない、としています。

 

なかなか深いんですねぇ。。。

眼鏡販売店はブルーライトカットの有用性を主張

ブルーライトカットを謳って販売促進している眼鏡店は多いですよね。

中でもZoffは、独自に2021年1月に行ったブルーライトカットに関する対照実験の結果を公表しています。

それによると…

22〜49歳のビジネスパーソン110名と、小学3〜6年生108名を対象に、BLCレンズ搭載の有無によるパフォーマンスへの影響調査をそれぞれ実施し、その結果、BLCレンズを搭載したメガネの着用により、目の疲れや乾きが軽減されたと感じる傾向にあることが明らかになりました。

(参照:Zoff Eye Performance Studio調べ「ブルーライトカットに関する対照実験」)

※)BLCレンズ=ブルーライトカット レンズ

眼鏡販売店としては、先述の学会の発表は売り上げに打撃を与えるものですからね。。。

その有用性を主張したいのはやまやまでしょう(^◇^;)

私は医者でもなんでもないので、この結果については何も言えませんが、

あくまでも「目の疲れや渇きが軽減されたと感じる傾向」という部分がポイントかな、と思っています。

私自身もブルーライトカット眼鏡を使っていますが、

そうでない時と比べると疲れにくいような感覚はあるんですよねぇ。。。

事実を知って、過度に期待せず適切に使いこなそう

✅日本眼科学会などが発表した「ブルーライトカット眼鏡装用に関する慎重意見」について解説
✅ブルーライトカット眼鏡の装用は子どもの発育に悪影響の可能性あり
✅理由①ブルーライトは自然界に存在しているから
✅理由②太陽光は心身にとって良いものだから
✅理由③ブルーライトカット眼鏡には、眼精疲労の軽減効果は全くないから
✅理由④夜遅くに浴びるブルーライトは睡眠障害を引き起こすが、日中には問題ないから
✅米国眼科アカデミーによると、眼精疲労を取り除くには「目を休ませること」が一番
✅Zoffは独自にブルーライトカットレンズの有用性を主張

いかがでしたか?

米国眼科アカデミーとZoffの主張は、真っ向から対立しています。

どちらが真実か?というのは正直わからないです(^◇^;)

ただ「ブルーライトカット眼鏡をかけているから何時間でも大丈夫」ということではなさそうですし、

「子どもの場合、常時装用させることで太陽光の一部が遮断され、心身の発育へ影響がある“かも”しれない

このくらいのことは覚えておいた方がいいですね。

 

何かの参考になれば幸いです♪

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