今日で2020年も終わりですね☆
私自身は、今年は育児に明け暮れた一年でした(笑)
でも「子どもを育てるってどういうことかな?」というのを
一生懸命考えた一年でもありました。
多くの本を読んで親の役割について考えてきましたが、
その中でユダヤ人の教典ともいえるタルムードから、
『母鳥と三羽のヒナ』をご紹介します。
(「読み聞かせに最適☆子どものディスカッション力を上げる”タルムード”」)
なお今日は結論を最後に回して、
お話を見ながらあなたも考えてみてくださいd( ̄  ̄)
この記事は…
・小さなお子さんをお持ちの方
・将来子どもを持ちたい方
ぜひ、最後までご覧ください☆
もくじ
タルムードとは?
そのユダヤ人が経典として子供の頃から読み、学んできたのが“タルムード“です。
タルムードとは(中略)盛り込まれている内容は、
日常生活の慣習や医学、衛生、子育て、紛争解決、
家庭から恋愛、セックスにいたるまで、
あらゆる事柄についてのいろいろな規範と
それに関する詳細な議論のすべてを記してある。
四〇〇ページからなる書物が三〇冊以上ある膨大な量で
(中略)ユダヤ人はこれを毎日少しずつ読んで勉強するのである。
議論集としては世界最古で、かつ、世界最大と言える。
ユダヤ人は世界で最も議論好きな民族と言われる所以である。
『タルムード金言集』より抜粋
ユダヤ人の家庭では、小さな頃からこのタルムードを読み聞かせ、
それに基づいて子供と議論をするそうです。
「母鳥と三羽のヒナ」のあらすじ
鳥の巣が大嵐に巻き込まれ、巣もろとも三羽のヒナも地上に落下してしまう
危険が迫っていた。
母鳥は海を渡って安全な岸にヒナたちを避難させようと思った。
まず一羽のヒナをくわえて、母鳥は大雨大風の中を巣から飛び立った。
その途中で母鳥はヒナに尋ねた。
「子どもよ、お母さんは命がけでお前を助けようとしているが、
お前はそのかわりに何をしてくれるのかい?」
一羽目「お母さん、こんな大嵐の中で、そんなことを考えている余裕はありません。
とにかく私を安全なところに運んでくださいな。」
二羽目「お母さん、まず私を安全なところに運んでください。
そうすれば必ず私は食物を運んで来て恩返しをしますから。」
三羽目「お母さん、私はお母さんが私にしてくれたことを
必ず私の子どもにするつもりです。」
考えてみてください
この答えを聞いた母鳥は、三羽のうち二羽を海に落としてしまいます。
さて、あなたはどのヒナが無事に対岸に送られたと思いますか?
またあなたなら、このうちのどのヒナを送り届けますか?
タルムードの中では、「三羽目のヒナ」を対岸まで届けます( ・∇・)
どうでしょうか?
あなたの答えと一致していますか?
自分のしたことを、子どもが再現してくれるか?
この話を聞いて、あなたはどう思いましたか?
それぞれのヒナの思考は、以下のように向いています。
- 一羽目→自分
- 二羽目→親
- 三羽目→自分の子ども
相手は子どもですから、
普通は自分自身のことを考えるはずですが、ユダヤ人は
「子供の頃に自分がしてもらってよかったと思う同じことを
自分たちの子どもにしてあげなさい。」
と子どもたちに教えるそうです。
親の役割とは「教育することを教育する」
この説話の結論ですが、親の役割の一つは、
「教育することを、教育する」ことだ、
ということです。
「タルムード金言集」では
ユダヤ教では自分の人生だけを考えていない。
自分の子どもや孫のことも判断に含めて、
物事を考える。
と述べられています。
私自身は、教育はとても大切な物だと思っています。
教育の仕方によって、
人生は良くもなるし、悪くもなると感じるからです。
自分が良いと思ったことを教え継ぐことで、
少しずつ、自分の子孫がより良い方向へ向かっていける。
それはとても大切なことだな、と感じています。
二羽目のヒナの回答から考えたことは、
また親として考えるべきこととして
「子どもに、自分(親)のことを気にさせないことも大事なこと」かな、
と感じましたd( ̄  ̄)
まとめ
✅ユダヤ人の教典とも言えるタルムードから「母鳥と三羽のヒナ」をご紹介
✅親の役割とは「教育することを教育する」こと
✅教え継ぎ、語り継ぐことで徐々に良くなる
✅子どもには自分のことを気にさせたくない
いかがでしたか?
子育てはまだまだ続きます。
子どもが立派に育つ、というのは
子ども自身が自分よりも誰かを大切に思えるように
なることなのかもしれません。
何かの参考になれば嬉しいです♪