「あなたのため」ってホント?あなたもしているかもしれない“教育虐待”が起こる理由

一言で言うなら「壮絶」。。。。

こういう世界があることを、

ニュースなどのメディアで耳にはしていましたが、

何よりも「誰にでも起こりうること」という怖さがありました(⌒-⌒; )

 

私自身、長い間教育業界にいるので、

それなりに?教育にはこだわりがある方だと考えているので、

より気をつけなければ。。。という想いがあります。

自戒の念を込めつつ、まとめていきます。

ルポ 教育虐待

ルポ 教育虐待

  • 作者:おおた としまさ
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2019年07月

 

こんな方に役立つ記事です
・教育熱心な方
・これから中学受験をさせよう!とお考えの方
・自身が子どもの時に辛い経験をお持ちの方

ぜひ最後までご覧ください☆

前提:「教育虐待」とは…

「ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち」によれば

「教育虐待」とは、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子に行う
いきすぎた「しつけ」や「教育」のことである。
2012年8月23日付の毎日新聞に掲載された記事によれば、
「子どもの受認限度を超えて勉強させるのは『教育虐待』」とのこと。

想像つきますか?

なかなかに奥が深い内容です。

主に中学受験をするような小学生のうちに行われるケースがルポでは紹介されていますが、

高校受験・大学受験の時に起こるケースもあります。

目の前の子どもに“きちんと”向き合うこと。子どもは別人格であることを強く認識すべき。

結論から行きます。

常に「目の前の子どもの状態に”きちんと”向き合う」ことが大切です。

また子どもは自分とは別人格。

自分は子どもではないし、分身でもありませんd( ̄  ̄)

自分の希望を、子どもを使って実現させようとしていませんか?

という問いは、いつも持ち続けていく必要があるのかもしれません。

なぜ「教育虐待」が起こるのか?ゆえしの考察

1.勉強だけは許される

昨今、スポーツ界では

指導者によるパワハラ問題が噴出してきています。

もちろんこれらは問題ですよね。。。

どうしてもスポーツ界では「根性論」が先行しがちな部分があります。

私自身も小学校の時にやっていた少年野球のコーチたちは

結構厳しかったなぁ。。。という記憶があります(^◇^;)

愛情と厳しさは表裏一体、というところで落ち着けていますけど。

 

では、勉強に関してはどうでしょうか?

  • 「勉強は子どもにとって大事なもの」
  • 「いま勉強しておけば、子どものためになる」

これ自体は私自身も異論はないものの、どれだけやらせてもいいわけではありませんd( ̄  ̄)

子どもにしっかり勉強をさせていると「教育熱心なご家庭」という評判になり、

親自身も「これでいいんだ。私は間違っていない。」という感覚になると思います。

そこが、巧妙な罠になっているかもしれないことを、

理解しておくべきでしょう。

 

2.すべての親がコーチングに長けているわけではない

全ての親がすぐれた指導者ではありません。

それはたとえ、親自身が超高学歴の優秀な学生であったとしても、です。(名選手≠名監督ってことです)

私自身、出身高校の陸上競技部でコーチをしていた時に学んだことですが、

指導には、きちんとした理論があります。

  • 目的(目標)の設定方法
  • 目標へのアプローチの仕方
このあたりは、コーチング術としてとても重要な内容ですが、

こういった理論に沿って、子どもを受験に送り出している親がどれだけいるでしょうか?

 

3.基本、勉強は「家庭」という閉鎖的空間で行われる

また怖いのは、子どもが勉強する基本的な場所は「家庭」であることです。

  • 簡単に逃げることができない
  • 他人から見つかる可能性が少ない

こういったことからも、教育虐待が見つかる可能性は少ないです。

親自身が自ら気がつくか、

子どもがわかりやすいSOSを周囲に出すか、

こういったことでしか、

発見の可能性はないでしょう(^◇^;)

「教育虐待」の中にあるルポ

興味のある方は冒頭で紹介した書籍をぜひ読んでほしいです。

超がつくほどの人気進学校に通う生徒たちが、

一方で抱えてきた葛藤や苦しみが克明に描かれています。

  • 「東大以外はあり得ない」と考えている親
  • 過干渉になり、深夜まで勉強を強要する親
  • 子ども自身を否定する言葉をかけ続ける親
  • 子どもを褒めない親
  • 子どもの意見を尊重せず、他人の意見だけで決めてしまう親
いろいろなパターンがあって興味深いです(^◇^;)

でも、全ての親に共通して言えそうなのは

「子どもの幸せを信じての行動である」ということ。

 

 

また、著者のおおた氏も述べていますが、

「これだから小学生のうちから勉強ばかりやらせるのはダメなんだ」と思うのは

あまりに早計です。

こういった教育虐待が中学受験の闇の側面であることは事実ですが、

全ての中学受験生がこういうわけではありません。

 

むしろ「歪んだ親の愛情」や「視野の狭い選択」

こうした悲劇を生んでいるなぁ、と感じました。

 

外の師に任せる勇気も必要

「じゃあ親は何もしないほうがいいの?」

極論すぎるかもしれませんが、私自身の結論はYESです♪

  • 親は遠くから見守るくらいで、ちょうどいい。
  • 金は出しても、口は出さない。
  • 子どもが助けを求めてきた時には、きちんと助ける。
これが私自身のスタンスです。

ちゃんとできているかは微妙ですけどね。。。(笑)

 

もちろん

  • 親子で勝ち取った超難関校の合格!
という特集記事なんか見てしまうと、

「私が頑張れば、ウチの子も。。。」と目が眩みそうになりますし、

全ての家庭で親が干渉すべきでないと言うつもりもありません。

上手くいく実際にはたくさんあるでしょう(⌒-⌒; )

 

しかし、基本的には「親は教師になれない」と思っています。

だからこそ、外に師を求めるべき。

赤の他人にしかわからない客観的視点があった方が、

子どものことを多面的に見られますし、

何より親自身が「しっかり育てなきゃ!」という強迫観念を

少しでも下げることができるはずです。

そんなに肩肘張らず、他人に頼って行きましょう( ・∇・)

まとめ

✅「あなたのため」ってホント?「教育虐待」の真実について
✅教育虐待とは、「子どもの受認限度を超えて勉強させること」
✅子どもときちんと向き合うことが大切
✅子どもは自分とは別人格であることを認識すべき
✅自分の希望を、子どもを使って叶えようとしていないか?
✅教育虐待が起こる理由①勉強だけは許される
✅教育虐待が起こる理由②すべての親がすぐれた指導者ではない
✅教育虐待が起こる理由③家庭という閉鎖的空間
✅教育虐待にも様々なパターンがある
✅とはいえ、中学受験や勉強そのものが否定されるのはおかしい
✅親のスタンスは家庭でそれぞれだが、ゆえし個人は遠くから見守るつもり
✅「金は出すが、口は出さない」
✅子どもが助けを求めてきたら、きっちり守る
✅外の師に任せる勇気も必要
✅親自身も肩肘を張りすぎなくていい

いかがでしたか?

基本的な考えとして、勉強は「人生を幸福にする手段」だと思っています。

しかし、

「学歴がないと幸せになれない」とかは考えていませんd( ̄  ̄)

そもそも平成30年現在でも、大学進学率は50%少々。

2人に1人は大学に行っていないんですね☆

 

また受験でたとえ全滅したとしても、人生が終わるわけではありません。

私自身も高校受験に失敗しています。

不合格通知を受けた時はもちろんショックでした。

親に報告したら、母親が自分より先に泣きました(^◇^;)

 

でも、そんなことも、今となっては笑い話。

教え子に受験の真実を伝えるのにちょうどいいエピソードになっています(笑)

 

「大丈夫、なんとかなるさ。」

明るくいれば、人生は切り開けます。

 

何かの参考になれば幸いです♪

 

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