料理は最高の勉強?子どもの能力を伸ばす“お手伝い”の具体的方法を解説

以前noteで「子どもと料理をすると算数に強くなる?算数と料理の身近な関係」という記事を書きました。

手前味噌で申し訳ありませんが、

私個人は結構気に入っている記事です(笑)

今回はこの記事に関連して、

「やっぱり子どもにも料理をさせたほうがいいんだなぁ。。。」と

考えさせる題材があったのでご紹介します。

↓こちらの書籍を参考にしています。

女の子の学力の伸ばし方

女の子の学力の伸ばし方

  • 作者:富永 雄輔
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018年12月14日頃

「女の子の〜」とありますが、男の子をお持ちの方も十分役に立ちますし、

今後、男女同権の考え方から言っても、

「男の子だから〜」という理由で料理から遠ざけてしまうのはナンセンスです。

興味のある方は、ぜひ書籍も読んでみてください☆

こんな方に役立つ記事です
・プレママ、プレパパ
・子どもを理系に強くしたい方
・料理が得意な方

ぜひ最後までご覧ください☆

結論

結論からいきます。

子どもに料理を手伝わせるのは、子どもの能力を鍛えるのに非常に良いことです。

「ゆとりがあれば」一緒に料理を作る機会を増やしていきましょう!

ただし、忙しい平日に子どもと一緒に料理をするゆとりがある人は少ないと思うので、

休日などゆとりのあるときに、ゆっくり楽しんでやりましょう。

子どもと料理をすべき理由

1.段取り力がつく

日々家事をされている方は共感していただけると思うのですが、

家事って「段取りが大事」ですよね??d( ̄  ̄)

特に料理の場合、

冷蔵庫に残っている食材を頭に浮かべ、いかに無駄なく栄養バランスのいい料理を作るかを考え、
しかも、スーパーではまず野菜や調味料などをカゴに入れ、鮮度が重要な魚は最後にまわすという
高度なことをやっています。(中略)

こうした行動は「超」がつく段取り力がなくてはできないことです。

「女の子の学力の伸ばし方」より抜粋

褒められてますね〜。

あなたの奥さんは、こんな高度なことをやっているわけです!!

私はここまで考えられていないな〜(⌒-⌒; )

 

こと女の子は

丁寧に1つひとつ終わらせる傾向が見られます

これは私も塾講師の実感としてあります(^◇^;)

  • 丁寧にノートをとり、
  • きれいに色付けし、
  • 絵や図までつけたりして。。。
それ自体はとても良いことなんですが、時間が。。。。(⌒-⌒; )

一方で社会人としての仕事や、

入試・テストにおいては、

時間内でより多くのことをこなすことが求められるので、

段取り力をきちんと身につけておくことが大切、というわけです。

 

女の子に限らず、テストで時間がかかりがちな男の子にも

段取り力を身につけさせてあげるべきですね☆

 

2.図形のイメージを持てる

冒頭に紹介したnoteでも「料理をすると算数ができるようになる」と書きました。

あの記事では「数字の実感(体感)」や「比の計算」などが

料理では必要と書いたのですが、それ以外にも料理が算数に役立ちますd( ̄  ̄)

 

それが「立体図形のイメージを持てるようになる」ことです。

あなたも入試問題などで「立体の切り口はどんな形になるか?」という問題で

苦労した経験はありませんか?(^◇^;)

 

私はあります!(笑)

入試問題で出題されたときに、

直方体の消しゴムを眺めながら

想像で何度も切ってました(^◇^;)

そう、実際に切るのが一番わかるんですよね。。。

料理で子どもの能力を鍛える具体的方法

1.部分だけでなく全体を教える

これは私も「なるほどなぁ」と思ったのですが、

段取り力を身につける上で大事なのは

「部分だけでなく、全体を教える」ことだそうですd( ̄  ̄)

よく料理のお手伝いをさせる時って、

「◯◯ちゃん、これ切って!」とか
「◯◯ちゃん、これをかき混ぜて!」

というように「部分的なことをやらせる」ことが多いですよね?

料理スキルをつける意味では良いのですが、

マクロを見せて、「今やっていることは全体にとってどういう意味があるか」を考えさせないと
段取り力はつきません。

「女の子の学力の伸ばし方」より抜粋

「これから◯◯を作るんだけど、フライパンでこれを炒めるから、
お父さんがお肉を焼いている間に、この野菜を切ってくれるかな?」

みたいなことですかね。

つまり「なぜ(Why)いま、この作業をするのか?」という目的を明確にしてあげることが大切」ということです。

 

「子育てベスト100」(加藤紀子 著)でも料理が子どもの能力を伸ばすことに触れた上で

料理は客観的に自分自身の嗜好や行動を眺める「メタ認知能力」を育ます。(中略)
メタ認知能力は、幼児期後半から徐々に発達し始め、小学3年生くらいからしっかりと働くようになり、
学力、そして将来の仕事の能力にも直結するといわれています。

料理一つでもすごい効果があるんですねぇ☆

 

2.料理をしながら立体の切り口を見せる

先ほど「立体の切り口は実際に切ってみればわかりやすい」と書きましたが、

子どもが自分の部屋で一人で消しゴムを切りはじめると

「奇行・蛮行」として問題視されかねません(^◇^;)(笑)

 

でも、親と一緒に「料理」をしながらであれば、

お手伝いもできて、算数力も上がる、

まさに一石二鳥です☆

たとえば、料理では、いろいろな食材を包丁で切ります。そのときに、漫然と切るのではなく、
「この豆腐を、こういうふうに斜めに切ったら、表面はどういう形になるかしら」と、
子どもと一緒に考えながら切ることだってできます。

「女の子の学力の伸ばし方」より抜粋

勉強として立体をやるとなると、

どうしても平面のテキストの中だけで考えることになってしまいます。

最近では立体の動画を使ったわかりやすいものもありますが、

それでも「実体験」には敵わないですよね(⌒-⌒; )

 

自宅で、それもめちゃめちゃ簡単に立体のイメージがつく方法、

なんで思いつかなかったんだろう。。。。

 

その他にも…

「女の子の学力の伸ばし方」の中では

家事による理系思考を鍛える方法が紹介されています。

✅熱を加えることで固形の調味料が溶けたり
→状態変化(中1・化学)

✅調味料を入れることで沸点が変化
→状態変化(中1・化学)

✅洗濯物をピンチハンガーに干すときには(中略)「いかにバランス良く干すかを考える作業も、理系の思考を磨きます。
→てこ・おもり(小学生・物理)

家事って理系思考の宝庫なのかもしれないですよね♪

注意!体験と理論がマッチしなければ意味がない

「そっか。じゃあ子どもに家事をいっぱい手伝ってもらえばいいんだね☆ラッキー( ̄∀ ̄)」

と思った、そこのアナタ!!

ちょっと待ってください。

 

ただ子どもに家事を手伝ってもらっただけでは、

思考力は身につかないですよ!!

 

勉強したことが身に付くためには、

「理論 + 経験」がセットであることが重要です。

 

お手伝いは、家事という経験を積むことはできますが、

その経験が「どの教科の、どの分野の、どの理論と結びついているのか?」を

きちんと説明してあげなければいけませんd( ̄  ̄)

 

理科でも実験が重視されるのは、

「目の前の現象と論理が結びついていることが確認できる」からです。

 

さぁ、親の役割は大変になってきましたよ(笑)

小学生の分野だけでも、見直しておきましょうかね(⌒-⌒; )

まとめ

✅子どもと一緒に料理をすることで、能力を鍛えることができる理由を解説
✅テストや仕事で役に立つ、段取り力がつく
✅立体図形のイメージが持てる
✅料理の「部分」だけでなく、全体を教える
✅全体の中でいまやっている部分がどういう意味があるのか、を考えさせる
✅食材を色々な形に切ってみる
✅切り口がどういう形になるのか、実際にわかる
✅調味料の溶け方や沸点の違いなど、理科の勉強にも
✅「経験 + 理論」がセットでないと、効果は半減

ちなみにモンテッソーリ教育の考え方から言っても、

「自分の料理器具」を持たせることは教育上とても良いことだそうです。

↓ 我が家では、お手伝いの際にこんなのを使っています。

「大人の真似をして、本物をもちたい!」が子どもには刺激的なようです。

もちろん包丁などのありますから、

安全面には十分配慮して使ってくださいね☆

何かの参考になれば幸いです♪

 

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