ゲームやスマホをやめさせれば成績上がる?〜ゲームと学力の関係について解説〜

「うちの子、ゲームばっかりやっていてちっとも勉強しないんです。。。

先生、どうしたらいいんでしょう?」

塾講師をやっていると非常にたくさんこういうご相談を受けます(^◇^;)

それだけ親御さんにとっては深刻なお悩み、と言えるでしょう。

教師としての立場よりも、

親としての立場の方が、

やはり悩みは深いと思います(⌒-⌒; )

なぜなら「親は毎日子供がゲームをしている様子を見ているから」です。

イライラしそうですよね〜〜(笑)

さて、このゲーム論争どう解決したらいいんでしょうか?

専門家の意見も踏まえて解説します。

こんな方に役立つ記事です
・プレママ、プレパパ
・中学生くらいまでのお子さんをお持ちの方
・教育業界にお勤めの方

ぜひ、最後までご覧ください。

ゲームを辞めさせるより、上手に付き合う方がいい。特に長時間のプレイには注意が必要

結論から行きます。

ゲームやスマホをやめさせても、あまり良いことは起こりません。

(もちろん依存症などになりかけている場合は別!)

かと言って、あまりにも長時間にわたるプレイは、

心身に大きな影響を及ぼしかねないので、控えるべきでしょう。

ゲームと子どもの成長

1.ゲームが子どもに与える影響の研究

ゲームと子どもの成長の関係については、

以下のようなことがさまざまな研究でわかっています。

  • ゲームをすることで問題行動を起こすような子どもにはならない
  • ゲームの種類によってはストレス発散につながる
  • 1日2時間を超えると悪影響が大きくなる

拙著note「【子どものゲームにお困りの方】ゲームと勉強の関係を上手に取るには?

でも詳しく書いてあるので、ぜひご覧になってください。

 

2.ゲーム時間と悪影響について

1のゲーム時間とその影響について詳しく見ていきましょう。

脳科学者の西剛志氏によると…

オックスフォード大学の研究では(中略)
3時間以上ゲームを行うと、落ち着きが無くなったり、
注意力が散漫になったりする(中略)
1時間以内の場合はそのような子どもはほとんど見られないことが分かったのです。
むしろ、ゲームが1時間以内の場合は、
なんと生活の満足度も高く、かつ社交的で、
ゲームをしない人と比べて幸福度も高いという結果が出ました。

「脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A」より抜粋

このことから、きっちり時間さえ守らせられれば、

まったく問題ない、と言えます。

 

3.他の刺激が減ってしまう

ゲームをやることのデメリットは、

「ゲーム以外の活動に割くための時間がなくなる」ことだと言えそうです。

もちろんそれが勉強時間であることは往々にしてよくあります(⌒-⌒; )

 

しかし、それだけではありません。

 

先程の西氏によれば、

人との会話が減ったり、運動量が減ったり、
脳への五感刺激が減ったり、睡眠時間が短くなることで、
子どもの発達に悪影響がある、という報告もあります。

「脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A」より抜粋

特に小さなうちは、外で遊ぶことや友達とのつながりの中から

学ぶことがたくさんあります。

そういう意味では、ゲームばかりに時間を取られてしまうのは、

成長に偏りが出てしまうことになりかねませんね。

実際のプロゲーマーの生活とは?

「将来、プロゲーマーになりたい!」と

口で言う子どもはいるかもしれませんが、

実際のプロゲーマーの生活はなかなかヘビーに見えます(^_^;)

あるプロゲーマー集団を取材した雑誌によると…

結局、この日は10時間近くチームと一緒にいたことになるが、そのほとんどの時間を彼らはPCに向き合って過ごしていた。多くの日で深夜2時~3時頃まで個人・チームでの練習が続くといい、本当にゲームだけに集中して彼らが生活していることが実感できた。

「Number Web 『ゲームのプロ」ってどんな生活?練習は10時間、食事、試合方法は。」より抜粋

 

プロ、とはみんなそうですが、

結果を出さないといけない世界です。

「ただゲームがしたいからプロゲーマーになりたい」なんて、

甘い世界ではありませんよね。。。(⌒-⌒; )

1日10時間練習って。。。。。ハードですよねぇ。。。

少なくとも私は無理だな(笑)

 

夜、眠れない子どもたち

余談ではありますが、私が勤めていた塾でも

「夜、遅くにならないと眠れない。」という子たちは、

若干ではありますがいました。

私は医者ではありませんので、確かなことは言えませんが、

その子のスマホ・ゲームの時間はかなり長いようだ、

と親御さんから常々聞いていました。

(要は、ゲームをしないように先生から言ってくれ!と)

 

長時間のスマホ・ゲームは、気をつけなければなりません。

夜、眠れないと、朝起きられません。

またギリギリ起きることができても、

学校に行って授業に集中することができなかったりすることが多いようです。

必然的に勉強についていけなくなり、

成績は下がります。

そこから気づいてくれればまだ良いのですが、

また依存していってしまう。。。ということになると、

普通の生活を取り戻すことさえ難しくなります( ;  ; )

ゲームが無かったら、子どもがグレそう。。。

一方でゲームが好き!という方は多いですよね(^◇^;)

こんな意見の方もいらっしゃると思います↓

ゼロ高note「多感な年代にスマホやゲーム禁止ってどうよ。

“禁止”と言われると、逆にやりたくなるのが人間です(笑)

中学生くらいの子に「ゲームは禁止!」と言っても、

きっと隠れてやるでしょう。。。(⌒-⌒; )

上記のnoteでは、

結論「飽きるまでやらせればいい。」(中略)

飽きる前に取り上げるから、いつまでもずっとやり続けるのです。
思いっきりやらせて、飽きてまた次のステージにうつるのもよしと、今この言葉を実行してそう思います。

そうやって夢中になるものをいくつもはしごできるのは、10代ならではの強みなのではないでしょうか。

と述べています。

他にも「『宿題や家の手伝いなどをきちんとやった後でなら、気が済むまでゲームで遊んで良い』という

専門家もいらっしゃいます。

ある意味では子ども自身の“セルフコントロール力”、

自制心を試す良い機会でもある、と言えますね。

 

これができる年齢や時期などは、

お子さんによって異なるはずなので、

親御さん自身の見極めが非常に大切になってきます。

まとめ

✅ゲームと子どもの成長に関する研究について解説
✅ゲームそのものが子どもを問題行動へ導くわけではない
✅ゲームは“1時間以内”であればむしろストレス発散になりうる
✅逆に長時間のゲームは「他の刺激」をもらう機会を損失させる
✅健全な成長には、ゲーム以外からの刺激も必要
✅プロゲーマーになりたいならそれ相応の覚悟が必要
✅禁止されると、やりたくなるのが人間(笑)
✅子どもの自制心を測る上では良い機会
✅上手にコントロールできるよう、一緒に関わっていきましょう

いかがでしたか?

ゲームと勉強の問題は、昔からずっとありますよね?(^_^;)

親と子のケンカのタネにもなりうることです。

正しい知見をお互いに知った上で、

より良い付き合い方が見つけられることが理想ですね☆

何かの参考になれば幸いです♪

 

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